2020/07/17

COVID-19 日本の陽性者の年齢階級別の人数,致死率,重症者率

日本国内での陽性者の年齢階級別の人数,致死率,重症者と死亡者


日本国内での,7月16日現在のCOVID-19の陽性者数は23,724名で,死者は985名です。

罹患率= 18.8 人 [10万人当り]
致死率= 4.15% (死者数/陽性者数)
死亡率= (罹患率)×(致死率)= 0.78 人 [10万人当り]

Fig. 2. . 年齢構成,致死率と重症率(5月5日時点)
5月5日および7月8日までの時点での, 日本国内での陽性者(感染者)の年齢階級別の人数,致死率,重症者と死亡者をグラフに示します。致死率は,年齢階級別にみた死亡者数の陽性者数に対する割合です。

5月5日の死亡者数については,厚生労働省が精査前の数値で,約170名が数381には含まれていません。
 
5月5日時点(図2)での致死率は2.5%(精査分を含めると3.6%)で,6月中は5.3%の高い状態が続きましたが,7月に入ってからは減少傾向に変わり,7月8日時点(図3)で4.9%になりました。減少傾向は続き,14日には4.3%程度です。東京都の致死率減少の傾向は7月11日のグラフをご覧ください。なお,東京都の死亡者数は7月8日時点で325で,6月24日以降,7月14日までは増えていません。

Data source: 厚生労働省の"新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(2020年7月8日18時時点)
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000647797.pdf




Fig. 3. 年齢構成,致死率と重症率
5月5日時点の重症率は,重症者数(合計381)の陽性者数(合計15,186)に対する年齢階級別の割合で,合計では2.5%です。7月8日時点での重症率は,年齢階級別にみた重症者数の入院治療等を要する者数に対する割合です。要入院数は合計1,776,重症者数は合計38で,合計では2.1%です。

7月8日までのデータでは,高齢者の致死率が極めて高いことが判ります。70代で約15%,80代以上では29%にもなります。このこともあって,重症率は高齢者層で明確に下がっています。重症率の重症者は重症化しても生存されている方で,亡くなった方をも含めた重症率を考えるべきです。

死亡者と重症者は若年者層でとくに少なく,7月8日までの死亡者の数は全体で976,10歳未満と10代ではともに0,20代で1,30代で4で,40歳未満ならばわずか5致死率0.06%です。40代で14(0.8%),50代でも33(1.4%)です。


Fig. 4. 年齢構成と死亡割合
重症率は10歳未満,10代,20代では0.0%,30代と40代はともに0.8%です。
 
7月8日までの死亡者の年齢階級別の割合を図4で示します。70代と80代以上で全体の83%,60代を加えると93%になります。高齢者の死亡割合が高い傾向は,5月5日まで,7月8日まで,および,これらの間で,ほとんど同じです。
 
図4には,5月6日から7月8日までの年齢階級別の陽性者の割合を示します。20代と30代が半数以上を占めており,最近はさらにこれら年齢階級の割合が高まっています。

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