COVID-19 東京都の感染者数プロファイルの解析
[7月12日]
Profile analyses of COVID-19 affected numbers in Tokyo [July 12, 2020]
東京都が本日7月12日に発表した感染者数は206名で,4日連続の200越えでした。確定日別のデータは11日が160名です。10日分は211(+40 )名へと遡って増えました。
本日発表された確定日別データの約80%が前日分で,残りの多くがその前の日の分の傾向です。前日分は翌日以降に約20%が追加されてきました。そこで,発表があった当日の値を前日の仮の値とする(160を206とする)方が,確定日分として翌日追加されるであろう約20%分を含むため,解析結果が良好です。昨日11日の解析でも改良版に差し替え,本日と以降もこのように取り扱います。
矢印で示す"τ×平均2"値の0.55を超える値は,4月13日頃のピークに匹敵する値です。なお,6月上旬までの"τ×平均2"値がさらに大きくなってきました。このことは過日に述べたように,分母となる関数値が最適化に伴って小さくなってきたためです。"τ×平均1"値と同様にプロファイルの時刻の先の部分の値はあまり精度が高くなく,本来の有意性が小さいものです。平均的な実効再生産数に相当する"τ×増加率"も大きくなり,下降傾向が小さくなって,ピークから収束へ向かう傾向は全く見通すことができません。
本日発表された確定日別データの約80%が前日分で,残りの多くがその前の日の分の傾向です。前日分は翌日以降に約20%が追加されてきました。そこで,発表があった当日の値を前日の仮の値とする(160を206とする)方が,確定日分として翌日追加されるであろう約20%分を含むため,解析結果が良好です。昨日11日の解析でも改良版に差し替え,本日と以降もこのように取り扱います。
矢印で示す"τ×平均2"値の0.55を超える値は,4月13日頃のピークに匹敵する値です。なお,6月上旬までの"τ×平均2"値がさらに大きくなってきました。このことは過日に述べたように,分母となる関数値が最適化に伴って小さくなってきたためです。"τ×平均1"値と同様にプロファイルの時刻の先の部分の値はあまり精度が高くなく,本来の有意性が小さいものです。平均的な実効再生産数に相当する"τ×増加率"も大きくなり,下降傾向が小さくなって,ピークから収束へ向かう傾向は全く見通すことができません。
本日の発表分では,20代と30代で感染者の65%で,ついで40代,10歳未満が多いです。いずれも重傷化と死亡者がとても少ない年令代で,本日も重傷者の報告は0です。
Fig. 1. 7月12日発表の東京都の確定日別データ(7月11日まで)に基づいています |
計算,理論,説明などは,7月2日分(7月3日にアップ)をご覧ください。
"τ×平均2"の値が,"τ×増加率"よりも小さい(下方の)時は収束の傾向(実効再生産数が減少),大きい(上方の)時はいっそう拡大の傾向(実効再生産数が増大)を意味しています。なお,"τ×増加率"自体も日々のデータに応じた最適化により,更新されていることにご注意ください。
東京都の区部と市部の罹患率
5月16日以降の4日間ごとの罹患率として,区部と市部の自治体ごとに,人口10万人当りのデータを期間ごとの積み上げグラフで示します。どこで,如何ほどの感染者が現れたかが一目で判ります。6月の最初の週でもう新宿区では感染者が増え始めていたようです。5月中旬の小金井市の病院でのクラスターも顕れています。
Fig. 2. 東京都の区部と市部の,期間ごとの罹患率 [グラフをクリックすると拡大] |
Data source: "東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報"の"新型コロナウイルスに関連した患者の発生について"より: https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007261/index.html
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