2020/08/10

COVID-19 大阪府の感染者数プロファイルの解析 [8月10日]

COVID-19 大阪府の感染者数プロファイルの解析

[8月10日]

Profile analyses of COVID-19 affected numbers in Osaka Pref. [August 10th, 2020]


大阪府でのCOVID-19の感染者数(大阪府発表,8月10日現在)の累計値を,ロジスティック関数への最適化で解析しました。

第2波は急峻に感染が拡大していましたが,8月2日に変曲点(日別感染者数のピーク)に達しました。8日のブログの結果の後も,実効再生産数は急峻かつほぼ直線的に小さくなっています。感染の収束の傾向がこれまでと同じように経過すると,8月下旬には日別の感染者数は20人を切ります。
 

解析については本ブログの"COVID-19 感染者数プロファイルの計算モデルと見方"のページをご覧ください。CompartmentモデルのSIRDモデルへの対応付けについては"COVID-19 感染者数プロファイルの概形"をご覧ください。

感染者数の累計値は,"累計obs'"が1となるように最新の値(最大値)で除し,同様に計算値も除して"累計calc'"としてグラフに示しています。日別の感染者数は棒グラフの"日別obs"で,大きく変動していますが,綠の実線の"日別calc"は計算値です。
 
プロファイルの初期の頃の"τ×増加率"に1を加えた数が基本再生産数に対応し,第1波はおよそ1.9,第2波は2.0です。東京都の第2波はおよそ1.5ですので,かなり大きい値です。
 
大阪府の感染者数の累計データ(8月10日まで)に基づいています [クリックで拡大]

Data Source: 大阪モデル モニタリング指標の状況 http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/corona_model.html
 
"τ×平均2"が,"τ×増加率"よりも小さい(下方の)時は収束の傾向(実効再生産数が減少),大きい(上方の)時はいっそう拡大の傾向(実効再生産数が増大)を意味しています。なお,"τ×増加率"自体も日々のデータに応じた最適化により,更新されていることにご注意ください。

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