死亡率と致死率
厚生労働省の発表”新型コロナウイルス感染症の国内発生動向”
mhlw.go.jp/content/109060
はすさまじい。
「死亡率」2.5%とは!
ずうっと「致死率」と取り違え,誤って発表している。
それとも,新たな解釈・定義なのかな?
死亡率(death rate, mortality rate)は
「死亡率」=「一定期間における死亡者数」/「(総)人口」
死亡率2.5%ならば, 日本の総人口に対しては315万人の死亡者です。
致死率(case-fatality rate: CFR)は,死因ともなりえる急性の病気の流行が起こったときに
「病気aの致死率」=「一定期間における病気aによる死亡者数」/「一定期間における病気aの患者数」
5月5日の陽性者数15,186人で致死率2.5%ならば,死亡者数は380人(厚労省は,重複事例の精査を行っているため,約170人少なく死者数を計上している)。
なお,罹患率(りかんりつ、Incidence rate)は,
「病気aの罹患率」=「一定期間における病気aの患者数」/「病気aの危険にさらされる人口」 (×「乗数」)
「乗数」としては1000人,10万人,100万人などの値が適宜用いられます。
したがって,
「病気aの死亡率」=「病気aの罹患率」×「病気aの致死率」 (×「乗数」)
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