COVID-19感染者数の今後の推移の予測 (日本と東京)
(2020年5月18日)Logistic Growth Estimations for COVID-19 Pandemic in Tokyo and in Japan
(As of May 18, 2020)あくまでも目安として,新型コロナウイルス感染症COVID-19の感染者数の推移を,ロジステック関数を用いて,今後を計算してみました。
今日は何人,それでは明日は? 1週間後は...?
気になり,話題にも上がるでしょう。
以下は,計算結果の検証を目的とし,将来をなんら保証するものではありません。
日本国内の感染者数
次のグラフは,4月30日までの日本国内の感染者数のデータだけを用いて,5月31日までの関数の計算値をプロットしたものです。棒グラフは,5月1日の後に報告された感染者数です。
感染者数は,曜日,休日などの状況や,報告から報道までの時間などに依存して,かなりの偏りがあります。それでも,4月30日時点での関数は,これまで(5月17日)のデータをよく反映していると私は考えます。
Fig.1. 日本の感染者数の予測 |
感染者数は朝日新聞に掲載されている国内の感染者数
"日本の感染収束傾向も4月下旬には推測できた?"ページの4月30日の関数パラメータ
図3は,5月18日から6月3日までの感染者数(うすい黄色の棒グラフ)を書き加えたものです。
緑の線の計算値を上回る数の感染者数を見ることができます。これらの増加傾向は新たな感染パターンの発生を示唆します。
Fig. 3. 日本の感染者数の増加傾向 |
東京都の感染者数
東京都の日別の感染者数を,最新(5月16日)の確定日別の感染者数のデータを用いて,5月31日までの関数の計算値をプロットしました。棒グラフは報告された感染者数です。
報告数には偏りがある,比較的に小規模なクラスターの発生があった,今後も偏りと発生がありうることに留意して,推移を見ていこうと思います。
Fig. 2. 東京都の感染者数の予測 |
感染者数は東京都公開データ https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/の確定日別のデータ
"東京都の感染収束傾向は4月下旬には推測できた?"ページの最新の日別clacの関数パラメータ
図4は,5月17日から6月3日までの感染者数(うすい黄色の棒グラフ)を書き加えたものです(5月16日の感染者数は発表が後日修正され,図4では修正後のものです)。赤い線の計算値を上回る数の感染者数を見ることができます。これら増加傾向が新たな感染パターンの発生を示唆したことから,第2波の感染者数プロファイルを導入しました。
6月18日までの感染者数データを用いて第2波の感染者数への寄与を計算したものが修正値です。第1波の計算値に修正値を加えたものが更新値です。このグラフから,5月16日時点での計算値はその後の経過をよく説明しており,第2波の到来を予測できるものであることが判ります。また,第2波の修正値も妥当なことが判ります。
Fig. 4. 東京都の感染者数の増加傾向と第2波プロファイルの導入 |
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