COVID-19 埼玉県の感染者数プロファイルの解析
[8月10日]
Profile analyses of COVID-19 affected numbers in Saitama Pref. [August 11th, 2020]
埼玉県でのCOVID-19の感染者数(埼玉県発表,8月11日現在)の累計値を,ロジスティック関数への最適化によって解析しました。
解析については本ブログの"COVID-19 感染者数プロファイルの計算モデルと見方"のページをご覧ください。CompartmentモデルのSIRDモデルへの対応付けについては"COVID-19 感染者数プロファイルの概形"をご覧ください。
感染者数の累計値は,"累計obs'"が1となるように最新の値(最大値)で除し,同様に計算値も除して"累計calc'"としてグラフに示しています。日別の感染者数は棒グラフの"日別obs"で,大きく変動していますが,綠の実線の"日別calc"は計算値です。
第2波の変曲点(日別感染者数のピーク)は7月30日でした。感染者数は,連休の前後の影響もあり,ばらつきの大きな発表数でしたが,実効再生産数は8月に入ってからほぼ直線的に小さくなりっています。これまでの経過をたどると,収束の傾向は今後は明瞭になると思われます。
プロファイルの初期の頃の"τ×増加率"に1を加えた数が基本再生産数に対応し,第1波はおよそ2.0,第2波は1.6です。東京都の第2波のおよそ1.5にほぼ同じ値です。したがって,収束の傾向は東京都の場合に近いものとなります。
埼玉県の感染者数の累計データ(8月11日まで)に基づいています [クリックで拡大] |
"τ×平均2"が,"τ×増加率"よりも小さい(下方の)時は収束の傾向(実効再生産数が減少),大きい(上方の)時はいっそう拡大の傾向(実効再生産数が増大)を意味しています。なお,"τ×増加率"自体も日々のデータに応じた最適化により,更新されていることにご注意ください。